一般社団法人日本色彩学会『MIC(Most Impressive Color)2019』~2019年を彩った色~
私が推薦した【黄櫨染】という色に決定しました!
(黄櫨染については後述)
東京工芸大学中野キャンパスにて表彰式が開催される予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため表彰式は中止に。
非常に残念ではありますが、表彰状と記念品が自宅に届きました。
記念品はなんとも美しい日本の伝統色鉛筆のセット!(DIC株式会社)
- 平安の色 - 雅
- 安土・桃山の色 - 侘
- 江戸の色 - 粋
それぞれの時代の流行色や歴史が感じられ、感性豊かな色名と色を見ているだけでテンションが上がります。
MIC2019で決定した「黄櫨染」ですが、どのような色かというと、
天皇の禁色といわれ、天皇以外の者の着用が禁止された色で、日本の伝統色のひとつです。
今年の即位礼正殿の儀で、天皇陛下が着用されたのが「黄櫨染」御袍でした。TVでも何度も紹介されており、皆様の記憶に鮮やかに残っていることでしょう。
また、黄櫨染は大きく見ると茶色のカテゴリーに入りますが、2019年は『茶色』は大変よく目にした色だったと思います。
茶色はファッションでは大流行カラーとなりカーキを抑える勢いでしたし、ベージュ系も含めると大人気のタピオカミルクティなどの「ラテ・カラー」も大流行でした。
土色は泥水や土石流の色、災害ごみの色でもあります。
1年を振り返るとあらゆる出来事から色を思い起こすことができ、色は私たちの心に強く残るものなのだと感じました。
「インターナショナル・カラー・デイ(ICD)」
ICDとはAIC(国際色彩学会)が提唱する色彩記念日で、昼と夜(光と闇)が拮抗する3月21日と定められ、毎年AIC加盟各国で様々なイベントが開催されています。
※日本色彩学会は「春分の日」
新型コロナの影響で多くのイベントが中止になり色々と自粛が続いていますが、気持ちまで暗くくすんだ色にならないよう、明度も彩度も高い心でいたいと思います。