色の資格っていろいろあって、何から学べばいいかわからない!!
カラーセラピー、パーソナルカラー、カラー◯◯アドバイザー など…
色の資格はたくさんあります。
カラーセラピーやパーソナルカラーにもそれぞれ流派のようなものがあったり、民間団体や会社で独自に作ったカラー関連の資格を含めると、ものすごい数で私も知らないものが多くあります。
そんな中、おススメのカラー資格は色彩検定です。
目次
色彩検定とは?
正式名称は AFT 色彩検定 といい、
公益社団法人色彩検定協会【旧名称:社団法人全国服飾教育者連合会(略称:A.F.T)】が実施しており
「色彩に関する幅広い知識や技能を問う検定試験」です。
1990年から始まり、1995年度から文科省認定の試験になりました。
国の認定制度廃止に伴い2006年度から「文部科学省後援 色彩検定」として実施されています。
色彩検定は数ある色の資格で公的資格です。
試験概要
受験資格
制限はないので、どなたでも何級からでも受験することができます。
◆ 併願受験が可能
1級と2級、2級と3級は同じ日に受験できます。
検定料は両方の級の合計金額になります。
◆ 1級1次試験免除システム【1免】
1級1次試験に合格し2次試験が不合格の場合、その後2年間(2回)に限り1次試験が免除になります。
その場合でもあらたに受験申込・受験料が必要となります。
試験日
◆ 2級・3級・UC級年2回実施 6月(夏期)・11月(冬期)
◆ 1級は 年1回実施 11月(冬期)
※1次試験合格者のみ12月に2次試験実施
受験料
◆ 3級 ¥7,000 70分 マークシート方式
◆ 2級 ¥10,000 80分 マークシート方式(一部記述式)
◆ 1級 ¥15,000 1次 90分 マークシート方式(一部記述式)
2次 90分 記述式・実技
◆ UC級 ¥6,000 60分 マークシート方式(一部記述式)
※2級・3級・UC級には2次試験はありません。
※UC(ユニバーサルカラー)級は2018年冬期より実施。
合格ライン
問題の難易度によって多少変動がありますが、各級70%前後で合格になります。
1問2点のが多く、記述問題は3点もあるとされますが、1級でも記述がないことがあります。
色彩検定の特色
色彩検定は色の基礎や深く濃い知識はもちろんのこと、配色に力を入れている検定試験です。
配色とは…2色以上の色の組み合わせのこと。
日用品でも洋服でも料理でも、1色だけのものはほぼありません。
私たちは色の組み合わせとして多くのものを見ています。
同じ色でも何色を合わせるかで印象が全く変わり、おしゃれにも野暮ったくもなるのです。
「理論的にはわかるけど色選びやコーディネートは苦手で自信がありません…」
このように日常生活や仕事で実際に色の知識を活かせなければ、資格を持っていてもなんの意味もありませんね。
色彩検定は配色実践を多く取り入れているので、机上の空論にならず学んだことを100%活かすことができるのです。
資格取得のメリット
私たちの身の回りに色のないものはありません。
私たちは色に囲まれて生活をしています。
つまり、色の知識や使い方が上手だと多くのことに役立ち、幅広い分野で応用が効くのです。
仕事・就職に有利
ファッション・メイク・インテリア・建築・ウェブデザイン・商品パッケージなど…
色を扱う仕事や色に関係する仕事は他にもたくさんあります。
いくら
「私色彩の知識があります!」
「私は配色センスに自信があります!」
といっても、言うだけなら誰でもできますし真実味に欠けますね。
また、
「カラー〇〇アドバイザー持ってます!」といっても
「初めて聞いたけどそれどんな資格?」
「どの程度のレベルの資格?」
認知度の低い資格では信頼度が低いですね。
その点、色彩検定は歴史も信頼もある公的資格。
色の知識を持っていることの証明になるのです♡
プライベートでのセンスアップ
毎朝の洋服選びやショッピング…
私たちは日々、色を選ぶ作業をしています。
もちろん、色だけでなく形や値段などを含めて選ぶと思いますが、色を無視している人はいないはず!
なぜなら色はパッと見のイメージを決めるものであり、色の好き嫌いは人によりハッキリしているからです。
ファッションやメイク、ネイル、インテリア、小物まで色の知識や配色センスがあれば、いつもお洒落で無駄な買い物や服選びに悩むこともなくなります♡
色彩コーディネーターの称号
色彩検定で合格すると、色彩検定協会より各級それぞれに
- 合格証書
- 資格証(カード)
が交付されます。
知名度バツグン!!そして文部科学省後援!!である色彩検定協会認定の
【○級 色彩コーディネーター】と名乗ることができます。
公的資格であるため履歴書はもちろんのこと、名刺などにも資格保持者であることをアピールできます。
資格を取得したらカラーコーディネーターになれる?
「色」について専門的な知識や技能レベルを持ち、色の調整(コーディネート)をする人のことをカラーコーディネーターといいます。
これは総称であり公的ライセンスではありません。
つまり、資格を取得するだけでカラーコーディネーターとしての仕事があるかというとそうではありません。
ただ、上記にもあるように資格は証明ですから、色の仕事をする、またはしたいと考えている方には是非取得してほしい資格です。
何級から仕事に活かせる?
職種によって仕事に活かせるレベルが違いますね。
各級の内容とレベルについてもお教えします。
色彩検定3級
- 色が見える仕組み
- 光の性質・照明
- 眼の仕組み
- 色の表示や色彩調和(配色)
- PCCS表色系
- 色彩心理
- ファッション・インテリア など
色の基本的な内容で2級・1級の基礎となるものです。
仕事に活かすというよりは、プライベートでのセンスアップ程度でしょう。
もちろん、色の知識のない人とでは雲泥の差ですから、仕事での資料作りの色選びやお客様へのアドバイスは色を学ぶ前とは全く違うはずです♡
色彩検定2級
- マンセル表色系
- 視覚系の構造と色
- 色彩調和(配色技法など)
- 色覚特性と視覚変化(ユニバーサルカラーデザイン)
- プロダクト
- ビジュアル
- ファッション(配色)
- インテリア(配色・素材・照明・デザイン)
- エクステリア(環境色彩・住宅・色彩計画) など
色彩調和やファッション・インテリアなどがより深い内容になりますし、環境色彩やプロダクトなど新たな分野も増え、マンセル表色系という新しい色のシステム(色を体系的に表すもの)も学びます。
3級と比べ難易度がグンと上がります。
かなり幅広い分野の色の知識を得ることができるので、2級保有者として仕事にも多いに活かすことができるでしょう。
企業でも「デザイン部門」「宣伝部門」など色に携わる部署へのキャリアアップ・資格保有者としてお客様の接客やアドバイスができますね。
社員教育の一貫として受検を奨励する企業も増加しているようです。
ただ、色の専門家としての仕事を希望される方には、2級では弱いです。
色彩検定1級
- 色彩文化の歴史(日本・ヨーロッパ)
- 色彩調和論
- 測色
- 心理評価法
- XYZ表色系
- オストワルト表色系
- ファッション(企画・繊維・VMD・服飾史)など
より専門的で実務に役立つ内容となり、色のシステムもさらに増え試験の難易度は非常に高いものとなります。
また、2次試験での実技は配色カードを使いますが、ここが特に難しいのです!
ですが「色彩のプロ」として恥じない仕事をするため、色の仕事をする人にとって絶対必要な資格です。
講師はもちろんですが、カラーセラピー・パーソナルカラーを専門にしている人も「色」を扱っている以上色の専門家ですから、1級を取得しましょう。
1日何時間かの講習で取得できるカラー資格もありますが、その資格だけなのか・プラス信頼のある1級を持っているかで仕事の量も質も大きく変わりますね。
まとめ
色彩検定は取得する級によってレベルは違うものの、仕事にもプライベートにも応用できる使い勝手の良い資格です。
また、文部科学省後援という絶大なブランド力を持っているため、資格保持者としての自信と誇りが持てますね。
色の勉強は難しいと思うかもしれませんが、色彩検定は内容自体が非常に面白く興味深いので、センスアップ・キャリアアップのためにも是非チャレンジしてみてくださいね!
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色が活かせるものはまだまだあります。
カラーコーディネートは無限!
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