フローリングの色って意外と種類が多くてどれにしたらいいか決められない!
新築・注文住宅で悩むところの一つに『床の色』がありますね。
フローリングは家の大部分を占めるので、お部屋の印象を左右する大事な場所。
『後悔しない床の色』を選ぶポイントをご紹介します。
目次
床の色は10年先まで考えて選ぶべき理由
張替えには費用がかかる
将来「床を張り替えたい」となった時、面積が大きい床は費用が高額、そして大規模なリフォームです。
床の劣化や汚れ・イメージと合わなかったなど、張替える理由は様々ありますが、家具のように簡単に買い換えることができないもの。
今の好みだけで安易に床の色を決めてしまうのは危険です!
後悔しないために、今からよく考えましょう。
傷になるような出来事
- 子供・ペットの有無
- 家具の買い替え
- 部屋の模様替え
- 日常的によく動かす家電や家具
これらが、長い目で見た時に考慮すべき点。
今は子供がいなくても、ペットを飼っていなくても、将来的に可能性があるなら『傷が目立たない・傷がつきにくい床』を考えるべきです。
また、家の中で1番ものを落とすのはキッチン。
キッチンだけ床の色を変えることはほぼありませんから、マットなどの対策が必要です。
その他 フローリングに関するお悩み
- ツヤがなくなる
- 汚れの目立ちやすさ
- 日焼けによる色の変化
どれも数年経ってからより強く感じるものばかり。
色が大きく関係しているので、先を見越して床の色を決めることが大切なのです。
床の色別 メリット・デメリット
お部屋を広く見せたいなら ホワイトカラー
白っぽい床は部屋を明るく広く見せるので、日当たりの悪い部屋や狭い部屋にもオススメの色。
壁と天井の色は圧倒的に白が多いので、部屋全体が白く非常に明るい印象になります。
また、カーペットなどをひいていると、陽が当たるところと色の差(床の日焼け)ができる場合もあります。
ホコリは大して目立ちませんが、落ちている髪の毛がはっきりとわかるのがデメリット。
食べ物を落としたり飲み物をこぼしたりした場合も、色がしっかりと残るので目立ちます。
頭痛や疲れの原因になることもあるので気をつけましょう。
落ち着いた感じにしたいなら ダークカラー
濃い色の床は安定感があり、落ち着いた印象になります。
高級感もあり部屋全体が引き締まって見えますが、白い床に比べると少々部屋が暗く見えやすいでしょう。
髪の毛や汚れは目立ちませんが、ホコリやお菓子の食べカスなどはよく目立ちます。
また、ダークカラーの階段は掃除を怠ると、階段の隅・掃除がしにくい角部分にホコリがたまりやすいです。
優しい印象にしたいなら ナチュラルカラー
ナチュラルカラーの床は温かみがあり優しい印象、老若男女から好かれるベーシックなフローリングカラーです。
部屋も明るく見えやすいですし最もリラックスできる色ですが、色みや素材のグレードによって安っぽく見えてしまうことも。
ホコリ・髪の毛・食べカスなど、どれも非常に目立つということはありません。
この優しい色みが嫌いな人なんていないからだろうなぁ。
オシャレですっきりさせたいなら グレーカラー
明るいグレー系の床はすっきりとしていてオシャレ感がでます。
自然の木の色と言ったら茶やベージュ系で温かみがあるイメージですが、
グレー系のフローリングは少し冷んやりとした印象なので、モダンインテリアや無機質な感じとの相性も良いです。
白い床と同様、ホコリはあまり目立ちませんが髪の毛は目立ちます。
掃除がしやすい床の色
木目がはっきりした濃いめの色
- 木目がはっきりしている
- 色が濃いめ(またはナチュラルカラー)
このようなフローリングは汚れや髪の毛が目立ちにくいので掃除がラクな床と言えます。
もし明るい色の床でも木目がしっかりしていると、濃い色の柄があるのと同じようなことですから、髪の毛は柄と一体化しやすく目立ちにくくなります。
また、似たような質感のものは同化して見えやすいため、ツヤのないマットなフローリングの方が、ホコリや小さなゴミが自然と馴染み目立ちません。
ピカピカの床は汚れも拭き取りやすく床拭きもラクになりますね。
ワックスでマメに床をコーティングすることは、見た目のキレイさはもちろん掃除のしやすさにも繋がります。
さらに細くいうと、住んでいる人や家族構成によっても掃除がラクな色は変わり、
- 家族の人数が少ない
- 短髪が多い
- 暖房など部屋が乾燥している
などは白っぽい床でホコリを目立たせない方がぱっと見がキレイに見えるでしょう。
建具と巾木の色も慎重に
建具とは、ドア・窓・襖などの総称。
巾木とは、壁と床の境目にあるもの(主に木素材)
実はこの巾木の色、お掃除のしやすさに関係する部位。
なぜならこの細い出っ張りの上にもちゃんとホコリが乗るからです。
ダークカラーの巾木はマメに拭かないと、すぐにうっすら白いホコリが見えてしまいます。
ちなみに、ナチュラルカラーの巾木はホコリがほとんど気にならない程度ですし、白い巾木は全くホコリが目立ちません!
また、建具と巾木は床との色合いでお部屋の印象がガラリと変わるところ。
『建具・巾木の色』と『家具の色』を合わせると、お部屋に統一感が出て綺麗にまとまります。
筆者の自宅の床の色と体験談
掃除のしやすさについて
私の家は、床は比較的白っぽく、巾木・建具・家具がダークブラウン。
まさに上記画像のような配色になっています。
つまり、
- 床が白っぽい… 髪の毛が目立つ
- 巾木・建具・家具が濃い色… ホコリが目立つ
といった感じです。
掃除が面倒そうな家ともいえますが、私は元々散らかった部屋や汚い部屋が耐えられないタイプ。
汚れやホコリが目立つということは、こまめに掃除をするので非常に快適です。
毎日ちょこちょこ掃除をすることで、綺麗な状態を保ちやすく1回の掃除時間も短縮できます。
このように捉えてみると『掃除のしやすい床』の考え方も広がりますよ。
小さい子供がいる場合は
家を建てたのは14年ほど前、上の子が1歳になったくらいの時です。
物を上手く持っていることが難しい年頃だったので、おもちゃなどをよく落としたり床に打ち付けたりと随分傷ができました。
最初はリビングに小さめのラグをひいていましたが、すぐ大きいカーペットに。
子育て中は床のお手入れをマメにしている時間と余裕なんて中々ないですし、将来床の張替えなんて出来ればしたくないし…。
お子さんが小さい間は、床の色や素材に関わらずカーペットで床を守るべきでしょう!
まとめ
床の色にも流行がありますが、長年暮らすことを考えると快適さは最も大切です。
また、床の色はお部屋の雰囲気を決めるので理想のイメージを明確にしておくのも後悔しないポイントの一つ。
ちなみに私は家を建てる前に、建売の家を数件見学に行きましたが『間取り・金額・立地』の他に非常に気にしたところは『床と建具の色』でした。
まずはベースとなる大きい面積の色が満足のいくものでなくては、家具や家電にこだわったところで心からの満足を得られないからです。
- 好み(理想)のインテリア
- 部屋の明るさ
- 掃除のしやすさ
- 落ち着ける空間
床の色一つでこんなにもたくさんのことに関係するのですから、思い描くライフスタイルに合った床の色が1番ですね!
この記事を参考にして頂けたら幸いです。