色弱の人が【見分けにくい色・見分けやすい色】

色弱の人はどんな配色が見分けにくいのかな?

色弱のお子さんを持つ親御さんや学校の先生は、色弱者が苦手とする配色を知ることは必須です。

また、不特定多数の人へブログやウェブサイトで情報発信している人も、色弱の人が見分けづらい色がわかるとあらゆる場面での色選びに配慮がしやすくなります。

色覚特性がある人にとって、見分けやすい色見分けにくい色見分けやすくするポイントをご紹介します。

色覚とは?

色覚とは色を識別する感覚のことを言います。

色を見分ける特性には個人差があり、世界中の人が皆同じ色に見えているとは限りません。

見え方は人それぞれ差があるものの、タイプ別に分類されており以下のようになっています。

  • C型(一般色覚)
  • P型(1型色覚)
  • M型(2型色覚)
  • T型(3型色覚)


P型とD型を総称して赤緑色弱と呼びます(P型とD型の色の見え方は似ています)

色覚特性(色弱)は男性に多く、ほとんどが赤緑色弱です。

遺伝や割合・色を見る仕組みなど詳しい内容は、こちらの記事にまとめてありますので読んで見てみてくださいね。

色覚特性のある人の色の見分け

T型(3型色覚)は後天的原因が多いため、色覚の記憶持っている人が多く普段の生活での不便はさほどないとされています。

そのため、赤系と緑系の区別に弱い【P型(1型色覚)】・【M型(2型色覚)】の見え方についてのみ述べます。

見分けずらい色の組み合わせ

上の図を『色相環』といい、横に引いた線で交わる色同士(左右の色)が似た色に見えてしまいます。

ex)3ー13(赤と緑)、6ー10(オレンジと黄緑)など

この図の円の中心は無彩色(白・灰色・黒)と考えるので、似たような明るさの【ピンクー灰色ー水色】なども同じような色に見えます。

見分けにくい色の組み合わせの例

赤緑色弱といっても『赤・緑』以外にも色の区別がつきにくい色が多くあることがわかりますね。

また、P型(1型色覚)とM型(2型色覚)は似たような見え方をしていますが、大きな違いとしてP型は赤が暗くみえるといった特徴があります。

P型(1型色覚)のみ見分けにくい色の組み合わせ例

見分けやすい色の組み合わせ

緑・青緑・青の違いが一般色覚より敏感に感じ、これらは別の種類の色に見え、色の明暗の差やトーンの違いも明確に区別することができます。

また、青と黄色のような組み合わせも色の違いはわかりやすいでしょう。

色弱の人が見やすくなる方法

こちらも【P型(1型色覚)】・【M型(2型色覚)】についてのみ述べます。

※画像はすべて色覚特性を擬似体験できるスマホアプリ【色のシミュレーター】で撮影したものです。見え方はさまざまなので色弱の人が必ずこのように見えているわけではありません。

赤をオレンジっぽくする

  • 駅や施設内の地図看板『現在地▲』
  • タクシーの空車表示
  • 禁止・危険の標識
  • 電化製品の電源OFF状態やエラー
  • 電光掲示板
  • カレンダーの日曜・祝日  など

一般色覚の人にとって赤はよく目立ち注意を引く色なので、あらゆるところで赤い文字やサインを目にします。

実際、赤い文字は重要な内容であることも多く、赤が目立つ色に感じない人にとって大事な情報が目立たない場合があります。

そこで、赤をオレンジに近づけることで目立たせることができるのです。


一般色覚の見え方


色弱者の見え方

 

これをオレンジに近づけると…


一般色覚の見え方


色弱者の見え方

 

ここまでオレンジ色にしなくても、黄みに寄せた赤にするだけで効果は絶大!

街中で禁止を示す看板やポスターを注意して見ると、文字や×印がオレンジ味の赤になっているものが増えてきています。

明度の差を大きくする

色の違いよりも明度の違いが大きいものは見やすくなります。

つまり、白黒にしてみて見やすいものがこれに当たります。

縁取りをする(セパレーション)

似たような明るさ(明度)や鮮やかさ(彩度)の組み合わせは非常に読みづらいのですが、セパレーションといって縁取りをすることで読みやすくなります。

このセパレーションの色は、白・黒・灰色を使うことが多く、明度と彩度に差がある色を選ぶと良いでしょう。

色名を入れる


上の10色の折り紙の中で1番多いのは何色ですか?

 

この図を色弱の人が見るとこのような感じになります。


上の10色の折り紙の中で1番多いのは何色ですか?

これでは何色なのかを答えるのが大変ですね。

ペンや色鉛筆・洋服のタグなど色名が記載されているものがあり、色名を見て選ぶことで

  • 灰色と思ってピンクを着ている
  • 太陽を緑で描く

などを防ぐことができます。

柄を入れる

グラフや地図の色分けなど、色のみの区分けをしている場合は、色弱者にとって見分けにくい配色のことがあります。

そこで色だけでなく、地模様や柄をプラスすることで色が似て見えても区別が容易になります。

折れ線グラフは実線(色)以外に点線を組み合わせることで、見やすさが格段にアップするでしょう。

まとめ

赤緑色弱の人が見分けづらいのは『赤と緑』だけでなく、似たような色に見える色の組み合わせは意外にも多いものです。

これは色みや明度・彩度の違い、色覚特性の弱度・強度などによっても差があるので一概に『この配色は絶対ダメ!』と言えるものではありませんが、傾向がわかると色選びに配慮がしやすくなりますね。

また、サイン表示や注意書き・ブログや看板の見やすさは、色以外の情報(形・柄・素材・音声など)を取り入れて誰もがわかりやすいデザインにすることを意識したいところです。

色覚は多様であることを忘れないようにしましょう!

 

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  1. 色覚多様性(色弱)とは?遺伝や割合について

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