アトピーだと似合う色ってなかなか見つからない…
肌の赤みやカサカサした乾燥で、お洋服や色選びに悩まれているアトピーの方は多いです。
アトピー肌は着れる色が限られると思いがちですが、アトピーに関係なく似合う色は人それぞれ。
この記事では「アトピー特有の肌症状を目立たせない色」「アトピーとパーソナルカラー」についてご説明します。
目次
アトピー肌が目立たない色とは
アトピーの見た目の特徴
軽度なのか重度なのか、部位やステロイドの影響などによって見た目の印象に違いはありますが、アトピーによって現れる症状は以下のようなものです。
- 乾燥していて肌表面がカサカサしている
- 赤みがある
- ステロイドや掻きむしりによる色素沈着で黒ずみがある
- 血が出ている
軽度であっても「カサカサとした乾燥が目立つ肌」であり、肌の色に関しては「赤み」は多少なりある場合が多いです。
- 粉を吹いたように白っぽくカサカサ+赤み
- 色素沈着で赤黒い
といったようにアトピーでも見た目の印象は様々ですし、元々地黒なのか色白なのかでも変わってきます。
「くすんだ色」はカサカサが目立たない
上記の図の中心にある肌色を見比べてみてください。
中の肌色は全て同じ色ですが、周りの色によって見え方は違っていると思います。
左の二つは非常に鮮やかな色との対比で、中の肌色はくすみが強く見え、
右の二つは周りの色が落ち着いたくすみ色なので、中の肌色はパッと鮮やかに見えていることでしょう。
このような錯覚現象を「彩度対比」といって、周りの色や隣り合わせた色の影響でくすみ感は大きく変わります。
くすんだ色は「マット・ガサガサ・無光沢」のイメージがあり、実際くすみ色とマットな質感は相性が良く、麻素材や木などナチュラルなものからも想像できまるでしょう。
対して、鮮やかな色は「キラキラ・輝き・光沢」なイメージ、シルクのスカーフやプラスチックのおもちゃもパキッと鮮やかな色を思い浮かべますね。
つまり、お肌のくすみが強く感じられる色(ビビッドカラーなど)を着ると、色との対比でお肌のカサカサとした質感を助長することになります。
落ち着いたくすみカラーを選ぶことでお肌の乾燥は目立ちにくいといえます。
「ブルーベース 」は赤みを目立たせない
全ての色は、青み(ブルーベース)と黄み(イエローベース)に分けることができます。
- ブルーベースはクールカラーとも呼ばれ、冷たさを感じる色
- イエローベースはウォームカラーとも呼ばれ、暖かみを感じる色
これは、赤や黄色は暖色、青や水色は寒色というものではありません。
同じ黄色でも
レモンイエローは冷たさを感じるブルーベース
ひまわりのような黄色は暖かみのあるイエローべースです。
ブルーベースの色は肌の赤みを引かせる錯覚を起こす色。
りんごほっぺと呼ばれる頬が赤い人も、ブルーベースのトップスやメイクで赤みがスッと引けて見えます。
アトピーでお顔の赤みが気になる場合は、ブルーベースを選ぶと良いでしょう。
「暗い色」は肌を白く見せる
こちらの図も中の肌色は全く同じ色ですが、周りの色の影響で若干見え方が異なる錯覚が生じています。
白に比べて黒に囲まれている方が、中の肌色は明るく白っぽく見えていますね。
これは「明度対比」といい、白髪より黒髪の方が肌が白く見えるのと同じ錯覚現象です。
赤黒い肌で悩まれている人にとって、確かに色白には見えるのですが… 黒はNGカラーになります!
色の中で1番暗いのが黒、1番と言われるだけあって黒は強い色であり、ほとんどの日本人に似合いづらい色だからです。
黒はパーソナルカラーでいうとウィンタータイプのみが得意な色で、肌や髪などツヤ感がある人が素敵に着こなせる色。
黒を着ることで色は白く見えるものの、乾燥が際立ち地味な印象になりやすいので注意しましょう。
「明るい色」は落屑が目立たない
アトピーの人はフケや顔・首からの落屑に悩まれている人も多いです。
先ほどの明度対比の図で見ると、黒いお洋服は落屑が目立ってしまいますが白なら目立ちません。
しかし、身体の症状が強く乾燥から血が出ている場合は白だと目立ちますし、白も色の中で1番明るい色ですから強い色です。
漂白したような真っ白もツヤ感のある人が似合う色なので、アトピーの人は「アイボリー」「ソフトホワイト」など優しい印象の白を選びましょう。
パーソナルカラーは サマーorオータム ?
アトピーの人はパーソナルカラーで「サマー」または「オータム 」と診断される場合が多いです。
前述のように、アトピーはお肌の乾燥が印象的なので、カサカサを目立たせない「くすみ色」が重視されがちだからです。
診断結果「サマー」が多い理由
パーソナルカラーサマータイプは
- 明るい色
- くすんだ色
- ブルーベース
という特徴を持った色になります。
「くすんだ色」というのはもちろんですが、ブルーベースカラーでアトピーの赤みを引く効果により肌がキレイに見えるのです。
そもそも日本人はサマータイプが多いので、アトピーだからサマーなのではなく色素的にサマーという人が多いだけです。
診断結果「オータム」が多い理由
パーソナルカラーオータムタイプは
- 暗い色
- くすんだ色
- イエローベース
という特徴を持った色になります。
生まれつき色白ではなく肌が黄み寄りだと、もう一つの「くすみ色」であるオータムという結果は多くなるようです。
オータムタイプは色黒のイメージが強く、色素沈着で黒くなった肌と相性が良いように思われますが、ここだけで考えるとかなり誤診の可能性が高いです。
女優の北川景子さんや吉高由里子さんはオータムタイプですが、非常に色白ですし、
色黒にも赤黒い肌(ウィンターに多い)と黄黒い肌(オータムに多い)がいます。
アトピー症状の有無に関係なくオータムタイプであるかどうかの正しい見極めをしてもらうことが重要です。
昔アトピーだった筆者はウィンタータイプ
中学生くらいから落ち着いたものの、小学生の頃がピークでアトピーに悩んでいました
似合う色は基本的に生涯変わらない
パーソナルカラー(似合う色)とは「生まれ持った色素」と「色による反射などの錯視現象」から導き出されるもの。
年齢で似合う色が変わると思っている人もいるかもしれませんが、似合う色は基本的に生涯変わりません!
子供や若い子がなんでも可愛く似合ってしまうのは、ハリのある美しい肌や髪のおかげであって、
加齢でハリ艶が失われると似合う色が変わるのではなく、狭まっているだけなのです。
- 日焼け
- 菜食(肌が黄みに偏りますが、食事を戻すと肌の色も戻ります)
- 肉食(肌が赤みに偏りますが、食事を戻すと肌の色も戻ります)
これらも肌の色は分かりやすく変化しますが、生まれ持った色素自体は変わりませんから、パーソナルカラータイプが変わるようなことはなく、グループ内で似合う色に少々変化がある程度です。
しかし、
- 肝臓の病気による黄疸
- 薬の影響で生じる顔色の変化
は肌の色が戻らない場合が多く似合う色自体が大きく変わります。
アトピー症状が治まったり完治した場合は、本来の肌の色や質感に戻るのでアトピーでの赤みや乾燥は前者の方になります。
艶感や鮮やかな色が似合うアトピーの人
「アトピーだからくすみ色が似合う」「アトピーの人はサマータイプかオータムタイプ」とは限りません。
先ほどの話でいうと、本来鮮やかな色が似合うウィンタータイプの人でも、
アトピーの症状が強く出ている状態であれば、ウィンターの中でも落ち着いた色(赤より濃紺、ビビッドピンクよりグレーなど)が似合いやすいです。
写真は現在の私に、左から似合う順に( 冬・春・秋・夏)の色を当てたものです。
毛量が多く、眉も黒目も濃くて肌は白め、顔の色みのコントラストがはっきりしているため、パキッと強めの色と相性が良いです。
しかし、淡くくすんだ優しい色は顔から下がぼんやり見えてしまいます。
私は小学校高学年あたりは顔にもアトピー症状がありましたが、もちろんその頃から毛量は多く眉も黒目も黒々としていましたし、今よりも色白だったため、顔のコントラストはしっかりあったわけです。
つまり、多少肌に赤みや乾燥があってもやはり強めの色が元々似合っていたということです。
ただ、今と違って赤みとカサカサとした肌の印象から、ウィンターカラーの中でも少し鮮やかさレベルが落ち着いている色の方が似合っていました。
パーソナルカラー【スプリングタイプ】の色選び 3つの最重要ポイント!
まとめ
肌トラブルや日焼け・食生活で多少似合う色に変化はあっても、本来の肌色をベースに似合う色は決まるので、パーソナルカラータイプまで変わるようなことはありません。
これはアトピーも同様で、
「アトピーだからくすんだ色しか似合わない」は間違い!
アトピーでもパーソナルカラーがスプリングやウィンターといったことはあるということがお分かりいただけたと思います。
ただ、極度の乾燥や赤みは本来の肌とは見え方が大きく異なるため、似合う色に多少の変化があることは理解していた方が良いでしょう。
肌や髪・瞳など元々の色素から似合う色を知ることが重要ですね。
オシャレや好きな色を諦めたり我慢せず、楽しむ方法は必ずあります!!
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この記事が参考になれば幸いです。